こんにちは、SNFです。
2-3年ほどTwitter(X)活動をサボっていましたが、今年は考えたことを文章で発信することに再び一定の力を入れて取り組みたいと思います。その一環として、このブログの更新頻度も上げていきます。

さて、今日はタイトルの通り、何かしらの目標を達成したいと思ったときに、どう行動すべきか、という内容です。

僕は学生時代から今に至るまで、人生における何らかの短期的ないし、中長期的な目標(またはそのような人生の目標につながる、より細分化された目標)を達成するために、どう振舞えば良いか、ということを相談される機会が多くありました。
学生時代は、塾講師のアルバイトをしていたことから発生する生徒または保護者からの相談、今は仕事上の立場として受ける相談や、自分が詳しい分野に新たに挑戦しようとする方から受ける相談という感じです。
また、僕自身も、人生における、というほどではなくとも、他者にこのような相談をすることがあります。

多くの人が達成の不確実性が高い目標を持っている

こういった目標達成のための方法を考える場面で、しばしば相談者に対して感じ、かつ自分自身も完璧にやりきれていないと反省させられることが、「明らかに目標達成のためにやるべきでないことを、徹底的に排除する」ということです。

ちょっと抽象的なので、どういうことか例を交えて説明します。例えば、あなたが特定の難関資格(弁護士資格とか)を2026年に取得し、2035年までにはその資格を利用した職業によって、世の中に大きな影響を与えたいという目標を持っているとします。

このとき、目標の前半を達成するためにやれる手段(どうすれば勝てるか)には、先人たちが踏んできたものから探せば、多くの選択肢が存在し、後半については、ロールモデルになる人はいるにしても、達成方法に明確な答えがある類の目標ではなさそうです。

この例で言うところの後半の目標のような、その達成方法が多岐にわたり、かつそれらの方法をすべて実行したとしても、必ずうまくいくとは限らないような不確実性が高い目標を達成したいと思ったとき、どのように振る舞うべきか、というのが今日のタイトルのテーマになります。
多くの方が、人生の目標として掲げるのは、「弁護士になりたい」、「会計士になりたい」、「Atcoderのred coderになりたい」というような具体的かつ達成方法が明確な目標というよりも、上述したような不確実性の高い目標であり、それを構成するサブ目標として、具体的な目標があるという場合が多いのではないでしょうか。

明らかに間違っている行動をしない

このような抽象度・達成の不確実性が高い目標を追いかけるとき、どうすれば勝てるか、という成功のための方法を真剣に考えることが重要であると思わない人は、少ないと思います。
しかし、僕自身を含めて、明らかに間違っている行動を取らないことを、徹底的にできている人は少ないように思います。
明らかに間違っている行動というのは、たとえば次のような行動です。

  • 毎日スマホで目的もなく、SNSのショート動画を見る
  • SNSに毎日、よく知らないが、なんだか気に入らない有名人に対する悪口を書く
  • 毎日目的もなくテレビを一定時間観る
  • 生産的な話題があるわけではないが、気心の知れた居心地が良い知り合いと、高頻度に飲み会を開催する

目標に関する相談を受けたときに、「今年は〇〇という目標に向けて頑張ります!」と力強く宣言してくれる方はよくいらっしゃるのですが、その人の日々の行動についてよくよく聞いてみると、こういった明らかに間違っている行動を排除しきれていない場合がとてもよくあります。というか、ほとんどの人がそうであり、徹底できている人の方が少ない印象です。
人間の意思なんてとても弱いものですから、ほとんどの人が明らかに間違っている行動を続けてしまうことについて、僕は不思議だとか、おかしいとか思う気持ちは別になく、自然な振る舞いだと思います。

しかし、何らかの普通ではない目標を掲げ、真剣にそれを達成したいと思うのであれば、まずこういった明らかに間違っている行動を、徹底的にやめていく必要があります。

これは、投資・投機で言うところの、未来の特定アセットのリターンを予測することが極めて難しいということと似ています。株式・暗号資産など、あらゆるアセットクラスにおいて、特定の株がいつどれぐらい上がるか/下がるかを予測するのは、極めて難しいことであるということが、多くの人の研究によって実証されています。
一方で、確度高くお金を失う方法というのは、簡単に分かるのです。それは、カジノにいきまくることだったり、宝くじに大金をベットすることだったり、自分の収入を超える消費を高金利の借入で行うことだったり、身の丈を上回る生活水準に慣れてしまったり、というようなことです。投資・投機で財を成したいのであれば、成功方法を書籍で学んだり、Twitter(X)の有名投資家を追ったりする以前に、こういった行動を徹底的に自分の生活から排除するべきです。

同様に、抽象度・達成経路の不確実性が高い目標に関して、確度高く成功する方法を見つけるのは難しいのです。しかし、確度高く失敗する方法を排除することなら、誰でも今日から始められます。

実はそもそも目標が違うのではないか、と自問する

誰でも今日から始められるはずのことについて、みんなできないのはなぜなのでしょうか?
ぼくはこれについて、そもそも多くの人は、口に出しているような目標を、本気で実現したいと思っていないか、重要な前提を口に出していないことが、その理由だと思っています。

たとえば、「今年は夏までに痩せて綺麗に/かっこよくなるんだ」とか、「今年は月50万円ぐらいの副業の収入源を作れたらいいなあ」と言っている人の多くが、実際にはその前提として、(今のちょっと堕落した生活を続けながら、あまり努力せずに)、という枕詞を意識的にか無意識にかは置いておいて、暗黙的に置いていると思います。

こうなってくると、そもそも目標がかなり違ってくるのですが、こんな枕詞がついていることを明示的に言おうものなら、自分自身の内面的な堕落を開示するということになりますから、多くの人の口から出てくる言葉は、重要な前提をトリミングした、綺麗で大義名分に溢れたような言葉になるわけです。

こういった前提は目標を構成する重要な要素ですから、他人からどう見られたいか、というフィルターを通す前の素直な状態で出てくる目標が、本来どういった姿をしているのかについて、自問する必要があります。怠惰なことは別に悪いことではなく、怠惰な自分を受け入れられないことが、目標を正確に理解することから自分を遠ざけ、それゆえに目標達成からも自分を遠ざけることになります。

おわりに

僕自身弱い人間ですので、今日書いたような内容に思い当たることが、生活の中でたくさんあります。SNSのような中毒性が高いメディアも、普段から精力的に活動している人たちの発信を見ることで、そういった弱い自分を奮い立たせてくれる効果があるという意味では、良いツールになると思います。

僕は今年もたくさんの挑戦したいことがあります。活躍するみなさんから活力をもらいながら、日々明らかに負ける行動を徹底的に排除する、ということを続けていきたいと思います。